妊娠の経験は、出産の経験にイコールではありません。
どうしてかと言いますと、流産は妊娠の経験のうちに入るからです。
流産はとても悲しい、辛いことだと思います。
ですから、流産してしまったときはたくさん泣いてください。
でも、たくさん泣いたら、再び前を向いて歩きはじめませんか。
その悲しみや辛さにとらわれることなく、歩きはじめませんか。
私と家内も流産を経験したことがありました。
妊娠後のトラブルの中で、流産は比較的多いものです。
初期流産の原因の多くは染色体異常によるもので、これを防ぐことはなかなか困難です。
また、流産は「失敗事例」ではなく、「受精卵が子宮に着床できた」という一つの「成功事例」です。
子宮には受精卵を迎え入れる環境があるということであり、流産はマイナス面ばかりではありません。
妊娠できる希望があるということです。
また、流産を経験すると、夫婦間の絆がとても深まります。
お互いを思いやり、持ちつ持たれつ助け合っていくんですよね。
そういったことが、近い将来の妊娠~出産に結びつくのではないかと思います。
実際に、流産を経験したご夫婦が少し経ってから、再び妊娠~出産まで行き着くことが少なくありません。
流産は辛い現実ですが、医学的側面から考えれば、次の妊娠への希望につながるということです。
下を向いてばかりでは、もったいない。
流産は妊娠から出産までの道のりの途中まで進んだ状況であるということを知ってくださいね。