「第二子を希望し不妊治療をしていますが、なかなか妊娠できない」ということで1月にご来店いただきました。
お話を伺うと、ご来店いただく1年前から人工授精を6回、その後、採卵して移植をするも判定は陰性で、現在凍結卵が5個あるとのこと。
フルタイムでお仕事をされていて、週に1~2回夜勤があるハードな日々であるとお話くださいました。
実はこのお客さまは、第一子のときも当店の漢方薬で体づくりをして、人工授精によって妊娠し、母子ともに元気にご出産なさいました。
そのお子さまは、今年3歳になるそうです。
まず、第一子の妊活のときの体の状態と、妊娠・出産・授乳を経験し家事と仕事の両立をしている現在の体の状態との違いをご説明しました。
なぜ、この違いをご説明したかと言いますと、第二子を授かるためのヒントがココにあるからです。
妊娠したらお腹の赤ちゃんにご自身の体内の栄養を分け与えて大きく育て、出産では体力を使い、休む間もなく授乳によってさらにご自身の体内の栄養を分け与えて大きく育てていきます。
多くの赤ちゃんが夜泣きしますので、お母さんは睡眠不足傾向になり体力を消耗します。
育休を終え職場復帰すれば、同僚、先輩、後輩と同じように労働することになりますので、疲労やストレスが蓄積していきます。
仕事を終えて帰宅すれば、家事、夕食の支度、子どもの寝かしつけ…。
食事の際もゆっくり時間が取れず、ご自身の食事のバランスを考える暇もなし。
結局、自分のことは二の次、三の次…。
このように、妊娠や授乳でご自身の体内の栄養は不足傾向になり、子育て、家事、仕事で知らず知らずのうちに気力や体力を消耗していきます。
本当に女性は凄いです。
男性は女性に頭が上がらない訳です。
第一子の妊活のときとは体の状態に違いがあることを受け止め、ではどうしていったら良いのかを前向きに考えていくことが大切ですので、この違い踏まえて当店での「妊娠しやすい体づくり」がスタートしました。
問診をして現在の体の状態を東洋医学の観点から把握し、五臓六腑のなかでも脾と肝と腎の働きを応援するものや妊娠出産に大切な栄養剤を飲んでいただくことにしました。
2か月後の3月に、凍結してあった受精卵を移植し胎のうを確認できました。
しかし心拍確認までは至らず稽留流産となってしまいました。
それでもこのお客さまは前向きに取り組んでくださり、再度移植へと臨みました。
前回の移植の結果を踏まえ、今回の移植では、漢方薬をもう一種類追加して服用いただきました。
すると、後日、胎のうを確認、そして心拍も確認できました。
現在は少々つわりがありますが、食事を食べられる状況のようです。
母子ともに元気に出産できますよう、引き続き応援させていいただきます。
この度は、本当におめでとうございます。